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【黒歴史対策】Googleで始める終活:アカウント無効化管理ツールで死後の設定 + 遺言メールを

終活

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終活とは

終活とは(自分の)人生の終わりのための活動の略で、就活や婚活の派生語である。終活は人生の最期をより良いもの(=自分の理想的なもの)とするため、事前に行う準備のことで、例えば葬儀の内容やお墓のことを事前に決めておいたり、財産配分が主目的である遺言とは別に、自分の思いや意思、願いを綴るノートを書いておくといったものがある。遺言状の場合、葬儀後に開封されることが多く、葬儀に対する願いを書いても希望が叶えられずに終わってしまう...
出典:終活(しゅうかつ) - 日本語俗語辞書

つまり、自分の死後に備える準備ですね。

確かに自分が元気なうちに家族に伝えたいことを残しておいたり、遺産で揉めないように取り決めをしておきたいですよね。年をとるといつ何が起こるのか全くわからくなってきますし。

就職活動をもじって作られたのでしょうが、これはなかなかうまいもじりです。

具体的にどのような作業が必要なのか

具体的に行われる作業として次のものが考えられます。

  1. 家族へのメッセージ
  2. 葬式の希望
  3. 遺産の取り決め
  4. 私物(黒歴史)の削除

すぐに決めれそうでいてなかなか難しいです。まとまった時間が必要なものばかりです。

やはりまだ余裕があり健康でまとまった時間が取れる今のうちに考える必要があります。自分の場合は、病気になってから落ち着いて考えられるほど精神力は強くないでと思います。

私物(黒歴史)の削除について

自分の身の回りのものは普段から整理しておくように心がけていればそれで済む話です。

見られて困るものは早めに捨てておくか、捨てることが難しいものなら隠しておきましょう。

もの であればこのような対応ができるのですが、ことデータになると話は大きく変わってきます。


デジタル時代の新しい終活

アナログとデジタルの違い

劣化したり、再現性に難があったり、ノイズが入ったりするものということで実際の身の回りのものは「アナログ」としておきます。
( ex : 本は破れたり虫に食われたりして放っておくといつか読めなくなる)

一方、何年経とうとデータそれ自体は劣化せず常に複製可能なデータのことを「デジタル」としておきます。
( ex : メールの文章は削除したりしない限りデータは壊れない。壊れるとしたらスマホ自体が壊れているだけでサーバにはそのデータが残っていて複製・復元可能 )

つまりダウンロードした映画や音楽、スマホで撮った写真、メールの内容はずっと残るということですね。これは想像するだけで恐ろしい。

家族の誰かがパスワードを知っていたり、10*10*10*10通りの1万パターンで総当たりでパスワードを崩しにきた時、なんか恥ずかしい。

メールとか写真は別に見られてそこまで困ることはないけど、できれば見ないでほしい。

また、頑張って書いた遺言状もアナログのものなので放っておけば劣化してしまうし、無くしたりしまっては非常に困る。

遺言状を頼む相手がいない

アナログの遺言状を書いても、それが自分の死後に一斉送信されるわけではない。

弁護士か信頼できる友人に依頼して渡してもらうのが関の山でしょう。あとは確実性は下がるけど、押入れに隠しておくか。

自分より確実に長生きしてさらに信用できる人間なんてかなり限られてくると思います。仲良い人は同じ年齢だし。

悲しいながら、弁護士に頼むほど大した額もないと思われます。

手紙よりメールの方が届く?

家族へのメッセージだけでなく友人へのメッセージを送りたいと考えた時、個別に送りたいと自分は考えました。

家族といる時の自分と友人といる時の自分は若干テンションが違うのでそれを悟られたくないのと、単純に会話を盗み見られたくないという気持ちからです。

自分の死後に個別に手紙を送ろうにも頼む相手を探して送る相手の住所を探してと色々と手間です。

特に出張や転勤が続いている友人などはすぐに住所が変わるので、年賀状はやめて、あけおめメールにしています。自分にはどっちでも意味は同じなのでメールの方が確実性が高いという理由で使っています。

さて死後のメール送信の設定、プライバシー保護のための設定がないかと探していたら見つけたのでその使い方などを紹介していきます。


アカウント無効化管理ツールの設定方法

どういうサービスなのか

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googleアカウントやGmailのログイン・使用歴、Androidのチェックイン率などを見て、一定の期間活動が見られない場合は警告を出したのちにアカウントの無効化と遺言メールの送信を行います。

基本的にgoogleやスマホは滅多に使わない人でも一週間に一回は何かしら使うはずです。そのため、一定の期間使われなかった場合はgoogle アカウントに対して無効化やアカウント削除などの操作を指示できます。

Google アカウントを削除すると、そのアカウントに関連付けられたすべてのサービス(Blogger、AdSense、Gmail など)も削除可能です。Google Drive、Google Calendarなども同じくです。

削除するだけでなく、アクセス権を与えることもできます。

自分がどういうことをしてきたのかを知ってもらうこともできるはずです。いまのところ自分は削除する方向で動いています。


出典:アカウント無効化管理ツールについて - Google アカウント ヘルプ

設定方法

このURL:https://www.google.com/settings/account/inactiveにアクセスします。


画像に出ているように期間を設定します。一ヶ月前になるとgoogleからアラートが届きます。それ以降の間にログインなどがなければアカウントの削除または権限を他人に与える、遺言メールを送信する ( 10人まで )という定められた動作を行います。

信頼できる連絡先から、遺言メールの設定が可能です。
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デフォルトではOFFになっています。

まとめ

  1. デジタル向けの終活が必要
  2. アカウント無効化管理ツールで新しい終活
  3. Googleに残っている個人情報の削除または譲渡が可能に
  4. 遺言メールの設定も可能